2023年初物!北の宝石シラエビ、南の宝石サクラエビ食べ比べ

きたきた!春がきた!

 

桜もすっかり満開、なんなら葉桜が見頃になった4月はじめ。

海のなかでも桜の咲く季節になりました。

 

こんにちは、夢海です🦐

 

今回テンションをやや高めにお送りしているのは当然良いものが入ったからで、さらにはそれが2種類どちらも初漁で獲れたものだから。

 

まずは2種いるうちの北の宝石、白いほうですね。

 

透明なトレーに敷き詰められやってくるのはシラエビ。

通称白えびとして流通する北陸の味覚です。

こちらは4月解禁、例年11月頃まで漁期となっています。

今回、4月1日の初漁のものを入手してきました。

 

続いては南の赤い宝石。

季節も相まって春のイメージが強いのはこちらでしょう。

駿河湾由比港水揚げのサクラエビ、こちらは白えびから少し遅れた4月4日解禁でしたがこれまた初物。

サクラエビは産卵期の夏を避けて年に2回、春と秋に漁期が分かれてます。

桜と名が付くものの、実は秋にも漁期があるんですね。

 

秋漁の初物は生まれたばかりの小エビが混じり、逆に春のものは粒が大きくなります。

今年は初漁がかなりの豊漁だったらしく、市場も春の賑わいを見せていました。

 

当然タイムラグがあるので、時系列で追いつつまずは白えびから堪能していきましょう。

 

白えびの唐揚げ

この白えびの美味いポイントはその大きさにあると考えます。

小さすぎず身の食感がしっかり味わえるものの、殻が気にならない絶妙な大きさ。

口へ放りサクサク食感を楽しんだと思えば身のプリプリ感がエビの旨味を引き連れてきます。

 

そしてこのエビの旨味がなんとも上品で、且つ見た目以上に軽いものですからひたすらに食べる手が止まりません。

 

桜エビの軍艦

そして遅れてやってきたサクラエビ。こちらは殻を剥く手間がないので生で食べてみます。

 

まずは酢で汚れを洗い落とします。

これを贅沢に軍艦に!

 

生姜をちょんと乗せるのが鉄板なところはありますが、今回は素材の味をダイレクトに楽しむため薬味はなしでいきます。

白エビは殻を剥かないと口当たりが悪いので到底食べられません。

 

その点桜エビは手間が掛からず生で食べられるというのは大きなプラスポイントではないでしょうか。

漁獲翌日の夕方には食べている訳ですから、非常に甘味が強く春のものなので身もぷりっとしています。

身が膨れているからか殻も殆ど気になりません。

 

香り高く柔らかい初摘みの海苔との相性は抜群。

おかわり!といきたいところですが残念ながら3貫分のネタしかありませんでした。

 

桜えびと白えび 紅白唐揚げ盛り合わせ

ラストは豪華にいきましょう!

どちらも今年の初物同士、4月から楽しめる宝石の盛り合わせ。

紅白でまさに春を祝福したくなる逸品です。

「宝石箱や~!」と叫びたくなりますね。

 

これが食べ比べてみるとその違いがよくわかります。

何よりも桜エビの味がとにかく濃い。

 

白えびの半分程度の大きさのこのエビに詰まっている旨味のパンチが強い強い。

ひとつまみ口へ入れカリッとかじれば一気にエビの香りが広がります。

かといって白エビの味が負けているのかと言うとそうではありません。

パンチのある桜エビを食べた後に白エビを食べると味が切り替わります。

 

まさに切磋琢磨。

桜エビの強さと白エビの上品さ、食べ比べることでそれぞれの長所が現れてきます。

 

 

白エビと桜エビの評価

白エビ

価格   ・☆☆☆☆

コスパ  ・☆☆☆☆

珍しさ  ・・・☆☆

味わい  ・☆☆☆☆

 

価格

・希少価値が高く、昨今の知名度向上が追い風になり高騰気味。

 

コスパ

・刺身用に考えると☆3つほど。殻も当然出汁や揚げ物で美味しく頂けるが、刺身にするとどうしても

 

珍しさ

・地域的なもの。特産として産地でも推しているので、ネットで取り寄せなども可能。

 

・非常に美味。上品な旨さがあり、生のものは甘味が強い。一方でエビらしい風味はやや控えめ。繊細な味わい。

 

サクラエビ

価格   ・☆☆☆☆

コスパ  ☆☆☆☆☆

珍しさ  ・・・☆☆

味わい  ☆☆☆☆☆

 

・価格

高価。特に駿河湾のものはその日の入荷量(水揚げ量)によって変動する。

 

コスパ

・何にするにしても基本は殻ごと使うため入手した量をそのまま使える。

 

珍しさ

・今では高価なものだが比較的手に入る。生のものは季節的なもの。

 

・上品な白エビに比べ、桜エビは海老らしいパンチのある強いうまみがあり、鮮度がいいものはここに甘味がプラスされる。

 

今回は贅沢に白エビと桜エビ、それぞれ初物を堪能してみました。

 

地域色は弱いものの、リアルタイムな全国の状況を比較出来るのは、何でも揃う豊洲、中央卸市場だからこそではないでしょうか。

どちらも資源量が懸念されるエビですが、中でも桜エビは興味深く、念入りな調査による操業場所の選定に休漁など、漁港全体で資源保護に取り組まれています。

 

こういった小エビ類は我々人間に季節を知らせてくれるだけでなく、海中の生き物たちにとっても大事な栄養源になっています。

自然のものを分けていただいている。ということを忘れず、こういった取り組みをされている水産物は買って応援したくなりますね。

 

ライター紹介

副管理人:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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Posted by yumeumi