2026年最初からまさかのオオアカムツ
こんにちは、夢海です🐟️
遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。
今回は2026年最初の魚。
市場が始まり、2日目のこと。
まだ荷は本格的に動いておらず、いつも見ているような景色に比べ少し淋しく感じられる。
体の芯まで冷やすような恐ろしい寒さの中、市場内を徘徊していると、アヤシイ"のを見つけてしまう。
鹿児島の長箱、そこに1入で詰められているハチジョウアカムツらしき影。
近づいて見てみると、顔つきがどうも違うし、体色もまた黄色みを帯びていない。
これはもしかするんじゃないか?
と、横を見てみると書かれていたのは"オオアカムツ"の文字。
鹿児島の市場では、早くよりハチジョウアカムツと区別し売られていたらしいので、信憑性もまた高い。
ただ値札がないので、恐る恐る値段を聞いてみる。
すると考えていたほど高くはない。
5本くらいあった中で、1番大きいものを欲張ってみる。
目次
オオアカムツの特徴
ということで今回の魚はオオアカムツ。

魚界隈の方ならば、約2年前に日本初記録と、比較的新しく和名がついた魚として話題になり、記憶に新しい方も多いだろう。
ちなみにアカムツと付くがアカムツ(ノドグロ)の仲間ではなく、フエダイ科ハマダイ属の一種にあたる。
よく似たハチジョウアカムツと共にハマダイ属に属している。
私も過去に見たハチジョウアカムツの画像を見返してみると、何度かオオアカムツと遭遇していた事が分かった。
そして見分け方はいくつかあり、最も分かりやすいのが尾鰭上葉が黒くなるところだろう。

本個体は擦れてしまってか、殆ど色が抜け落ちている。
選んでいる中にいた他の個体はしっかりと色が残っていた。
欲張って大きいものを選んだのだが、特徴のひとつが色褪せていたのでこれが合っているよな…?と不安の種の一つになってしまった。
手元の書籍には書かれていない魚種なので、ネットの力を借りて文献を読み漁る。
すると主鰓蓋骨後端がが丸いと書いてあり、触ってみると確かに丸みがある。

また側線下方鱗がやや多いことも一致する。

顔つきや、色味もなんとなく異なっているので、見慣れればハチジョウアカムツとの違いも一目見て分かることだろう。
残念ながら私はまだ明らかに大きいものでないと、顔つきからの区別は難しいようだ。

背鰭の棘は強く硬い。
またこれと同様に背骨も硬いため、卸しやすい

聞く話によると、ハチジョウアカムツよりも脂が凄いだとか聞くが、この大きさではまだ目立たない。
同じサイズのハマダイなどによく似た質である。
オオアカムツの料理
オオアカムツの握り
先ず初日は握りにした。
背の一部を柵取りし、半分は皮を引き半分は焼霜にした。

非常に上質な白身ネタである。
単にワサビと醤油で食べてしまったけど、柑橘との相性も非常にいい質をしている。
シャリと馴染んで溶けるといった美味しさではないけれど、もちっとした優しい歯ごたえと、品のある香り、ほのかな血合いの酸味もあり、白身で主役級の味わいの持ち主である。
厚い皮を炙った焼霜は、程よい歯ごたえが生まれる。
これは湯引きにしても美味しいであろう。
寿司1つにしても、合わせる素材素材で変化が楽しめそうである。
オオアカムツの天ぷら
オオアカムツは尾に近い部位を皮を引いて揚げた。

驚くような旨味も少なく、正直味は平凡だが、柔らかさがかなり自分好みである。
そして風味も実にいい。
価格の割に少しばかり物足りなさもあるが、上品な白身という美味さなので、塩で食べるとこれが際立つ。
オオアカムツの煮付け

オオアカムツは切身にして煮付けていく。
やや崩れやすいので、調理する際は骨付きの方が良いかも。
この魚は皮目が美味いというのはなんとなく分かってはいたが、この煮付けで確信へと変わる。
やはり皮、そして皮下の血合い周りが美味いのである。
脂混じりできらめいており、この煮付けで初めて感じる甘みがあった。
おかずでも良いが、食事の合間の箸休めに一品、あっても嬉しいネタである。
難点は、皮はやや硬く、箸でほぐすのが難しいところのみ。
オオアカムツの西京焼き
切身にしたオオアカムツに塩をし、西京味噌に浸け込む。
ひと晩漬け込んだところで今回は焼いた。
(※写真データが破損してしまったため、画像はありません。)
皮目の色が良いので、当然焼き上がりも美しい。
するとやはりこちらも皮は箸で崩すには少し硬い。
しかしこのもちっとした食感は実に美味いので、不要とも言い切れないのだ。
身はホロリと繊維の境目でほぐれ、奥まで染み込んだ味噌の香りが身の隙間から飛び出てくる。
おかずにも、つまみにも成れるのだ。
オオアカムツの評価
価格 ・・☆☆☆
コスパ ・・☆☆☆
珍しさ ・・☆☆☆
味わい ・☆☆☆☆
価格
・今回の個体は恐らくは安く買えた。それでも黄ハタなどの比較的安価なハタ類に肩を並べる程である。大型で質のいいものはより高いと思われる。
コスパ
・歩留りは普通。大型になり、盤も取りやすいが頭も大きくなるため、おおよそ35〜40%前後と思われる。
珍しさ
・比較的珍しいが、金銭的に手を出しづらいということを除くと、全く手に入らないという事もない。また鹿児島など主要産地では区別してやってくるので、見分ける力もそれほど必要としないが、念のため細部まで見ておくと良いだろう。
・味
上質なフエダイ科といった味わい。2kg前後の個体では脂は控えめで、同サイズのハマダイと同じように扱える。
今回は新年早々に良い魚を手に入れられた。
そしてまた、この後にも初めて食べるという魚を続々購入出来ているのだ。
これにて現在食べた魚は723種。
本年の目標は800達成なので、このペースでじわじわと詰めていきたいところである。
今年もそんな未食のものを含め、どんどん書いていくので、また見て頂けると嬉しいです。
副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで700種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記


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