有明海のアイドル!ムツゴロウを調理して食べてみた
こんにちは!夢海です🐟️
さてさて今回のお魚はーっ!
名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか?
著名人でもこの魚の名で親しまれている方がいらっしゃいますよね。
しかし姿を思い浮かべてみて。と聞くとパッと出てこない方が多いのではないでしょうか。
今回はそんなお魚ムツゴロウを調理して食べていきたいと思います!
目次
ムツゴロウの特徴
ムツゴロウというとどんな姿を思い浮かべますか?
ヌメヌメしてる?黒っぽい?泥の中にいる?
いろいろなイメージを持っている方がいると思います。
上記で書いた3つは特徴として確かに当てはまります。
姿はこんな感じ。
確かに黒っぽく、ヌメリも通常の魚より目立ちます。
そして有明海の広大な干潟に生息しており、巣穴を掘って生活するため泥の中というのも間違いではありません。
私自身今回初めて手元で観察したため、実はこのくらいしかイメージがありませんでした。
しかしよく見ると星空のような青い綺麗な反転が体中に散らばり…
背鰭も大きく立派です。
この美しさを知らずにいたと思うととても勿体ない事をしてきた。という気持ちになりました。
小さいのに魅了がたっくさん詰まった魚ですね✨
ちなみにお顔はこんな感じ。
とても見えずらいのですが、透明な鋭い歯が出っ歯のように飛び出ています。
少しのほほ~んとしたような顔つきで可愛らしいです。
↑あ、ミッ○ー
ムツゴロウの仕込み
小さな魚なので、姿のまま干してみたり、開いて揚げ物といった食べ方が基本となってくるのかなと思いますが、鮮度がいいとお刺身でも頂けます。
今回は少し日が経っている様子だったため、加熱して美味しく頂きたいと思います💪
仕込み…とはいえ今回は丸ごと使うものと開いて使うもののみ。汚れ、鱗を落としたらほぼ完了です。
開きのものはこんな感じに。
ややどす黒い色をしています。
少し血が多く香りも鉄分のようなにおいがします。
ムツゴロウの料理
ムツゴロウ天
まずは天ぷらから。
ハゼといえばふっくらした身を天ぷらで楽しむのが最も料理としては一般的。
今回は天つゆで頂きます。
サクサクの衣がしおれてしまわないよう、さっと付けて口へほおります。
「お、想像と少し違う。」
いや、冷静に考えればこの食感でも不思議ではないかも。
以前ご紹介した「ヤツメウナギ」。これに非常に近く、ホルモン系のような独特な食感です。
皮が厚いのかかすかにシャリっとした食感に、身も魚というより豚肉の脂身のような弾力の筋肉感がすごいです。
ふわっとしたハゼの天ぷらとは打って変わり、悪く言ってしまうのであればやや硬い身で食感が楽しい魚です。
ムツゴロウの塩焼き
続いては塩焼き。鰓と内蔵を抜いて肝はそのままに。
まるでエイリアンのような顔つき。
同じく有明海に棲む「ワラスボ」これに近い印象を感じます。
身は細いもののホックホク。血が濃いためか味もしっかりとあります。
そして血の多い魚、素直に焼いたりするとパサつき易いものですが、このムツゴロウはジューシーです。
どうやらこのムツゴロウ、名前にその秘密が隠されていたようで、由来は「ムツ」と「ゴロウ」の2つの言葉が合わさった種名なんです。
「ムツ」の方は他にも魚でいる「クロムツ」や「アカムツ」といった脂ののった深海魚と同じ由来で、意味は「むつっこい(脂っこい)」。
「ゴロウ」は川に生息する小型のハゼ類の総称、「ごり」に由来し、直訳すればムツゴロウは「脂っこいハゼ」になる。
なるほど、道理で赤く血の多い魚の割にジューシーさがあったわけだ。
まさか食べてから由来を知ることになるとは思いもしませんでした。
しかし「食」由来の名前を持つ魚を見ると、古くから海が近い日本だからこそ食の繋がりがあったんだなと、感慨深い気持ちになります。
ムツゴロウの評価
価格 ・☆☆☆☆
コスパ ・・☆☆☆
珍しさ ・☆☆☆☆
味わい ・・☆☆☆
価格
・キロ単価はやや高め。ハゼの仲間は総じて高値がつく印象があります。小さいため数匹だけ買ってく、となるとあまり気になるような値段ではありません。
コスパ
・コスパは普通。頭も大きい訳ではなく身は骨を抜けばしっかり食べられます。
珍しさ
・そこそこレア。有明海にしか生息しておらず、それが関東で出回るのは非常に珍しい光景でしょう。
味
・この魚だから!という美味さに今回は触れられませんでした。煮付けだ方が美味いという意見も見かけ、なるほど確かに。と共感出来ました。
今回は有明海のアイドル、ムツゴロウを食べてみました!
通販で見かけはするものの、高くなかなか出がだしずらいものでした。
そんな珍しい魚を並べてくれるお店にも感謝です。
しかし減少している有明海の干潟、環境汚染も相まりこのムツゴロウは絶滅危惧種に指定されています。
いつまでもこの面白く可愛らしい魚が残っていける環境を守っていきたいですね。
本記事は、サテライトライターさんの記事になります。
サテライトライター:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで400種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記
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