大切なのは職業ではない!?成績UPに繋がる子どもの目標とは?

皆さん、こんにちは!

今日は、目標の立て方について説明していこうと思います。目標は、自分のスキルを高めるためや成功するために必要だなんていうことはよく言われますね。もちろん、様々な統計で学校の勉強も目標を持っている子どもの方が成績が高いことが示されています。

しかし、目標の立て方と言っても様々な方法があります。中には個人的経験や考えベースにして目標の立て方を紹介してる人もいます。実は、そのような目標んの立て方の中には、科学的に見ると逆効果ということもあるのです!

ということで今回は、沢山ある目標の立て方の中でも、成績UPにつながる科学的エビデンスに基づいた目標の立て方を紹介していきます。

 

 

職業を目標にするのはどうなのか?

子ども達に、将来の夢や目標は何か?と尋ねると、多くの場合で職業を答えます。しかし、本当に職業の目標を持つことが大切なのでしょうか?

答えは、職業の夢を持つことも大切なことですが、それだけでは不十分です。何故なら、多くの人は子どもの頃になりたかった職業にならないからです。例えば、ある調査によると、子供の頃夢見た職業になれたのは10%という結果がでています[1]。

しかし、考えて見ればそれもそのはずです。子どもたちは、これから先の人生で様々な経験をし、様々なものに興味を持ちます。そして、その中で職業を見つけて行くのです。もしかしたら、1度就職しても、また別分野に興味を持って転職する可能性だってあるのです。

それに、なりたい職業が見つからないという人にとっては、無理に職業目標を決めろと言われても難しいですよね。

 

成績という観点で言えば、その職業になるだけであれば、学校の勉強との繋がりが薄いものもあります。そのため、成績をあげるには効果が不十分なこともあります。

 

 

行動指針となるビジョン・価値観を持て

ここからは、実際にどのような目標を持てば良いのかということについて説明していきます。

まずは、自分自身の価値観やビジョンを作りましょう。価値観・ビジョンは、自分は将来どのような状態になりたいか、どういう人間であるかということです。もし職業の夢を持っている人であれば、何故その職業につきたいのかと考えることで、ビジョンや価値観というものが見えてきます。

例えば、

  • サッカーを通じて人々に夢や希望を与える
  • 沢山の人を笑わせることで社会を明るくする
  • 一人ひとりが創造できる社会をつくる

などがあります。

このビジョンや価値観が、今後の自分の行動の指針となります。ビジョン・価値観を持つことが、まずは成功の第一歩となります。

 

しかし、ここで終わりにしてはいけません。ビジョンや価値観だけでは、目標が大きすぎます。ある研究によると、人の脳は大きな夢を考えると、それだけで満足してしまい、その夢を叶えるための行動をとらなくなります[2]。意味がないどころか、逆効果である可能性もあるのです。

私たちが成功するためにイメージするべきは、成功した状態ではなく、成功するために必要な行動なのです。

 

 

小さい目標を積み重ねよ

大きな目標であるビジョンや価値観だけでは、意味がないということを言いました。では、どうすれば良いのか?

その答えは、ビジョンや価値観を達成するための小さな目標を具体的に細かく作ることです。

ここで、小さな目標を作るにあたって、いくつかポイントがあるので紹介します。

 

後方プランニング

大きな目標を達成するための目標を立てるとき、後方プラニングで計画を立てた方がモチベーションが上がるという研究[3]があります。

前方プランニングとは、今いる時点から目標に向かって時系列で計画を立てる方法です。後方プランニングとは、ある目標から現在に向けて逆時系列で計画を立てていく方法です。

なので、先ほど立てたビジョン・価値観から逆時系列的に、今に向かって小さな目標を考えていくのが良いということです。その中の1つに、職業の目標が含めても良いです。

 

MACの法則

目標達成の可能性をあげる方法としてMACの法則があります[4]。MACの法則は、メタ分析という手法を用いて研究されており、非常にエビデンスレベルの高い方法です。

MACの法則とは、

Measurable(測定可能性)

これは、具体的な測定できる数値としての目標を立てましょうということです。例えば、『次の中間テストの数学で〇〇点をとる』などがあります。

Actionable(行動可能性)

次に、目標を達成するための明確な行動プロセスを計画します。具体的に、どのような状況でどのような事をすれば良いのかということを細かく計画していきます。まさに、小さな目標の積み重ねをせよということそのものです。例えば、先ほどの『次の中間テストの数学で〇〇点をとる』という目標であれば、『公式の証明をして理解を深める・問題集の該当範囲を解く・間違いを確認する・間違えた箇所をもう1度解き直す』といったように細かい計画を立てます。

Competent(適格性)

最後に、その目標が自分の価値観に合ってるかということを確認します。その価値観は、先に立てたビジョンや価値観です。

どれだれ良い目標を立てて達成しても、自分の価値観に合っていない結果であれば虚しいだけです。しっかりと、価値観に沿った目標であることを確認して起きましょう。

 

成績UPに繋がる目標

成績をあげるためには、当たり前ですが成績に関する目標を立てる必要があります。ですので、小さな目標の一つに、成績に関する目標を作りましょう。

その際に、MACの法則に沿って、なぜ自分が成績をあげようとしているのか?成績をあげることで、自分の将来が価値観に沿ったものになるか?といったことをしっかりと考えるようにしましょう。

 

 

まとめ

今回は、子どもの成績を上げるための目標の立てを紹介しました。まず、大きな目標としてビジョンや価値観を作り、そのビジョンを達成するための小さな目標をMACの法則を使って後方プランニングで作っていくというものです。

今回は成績あげるという目的で紹介しましたが、この目標の立て方は人生のあらゆる場面において役に立つものです。ぜひ、この目標を実践して自分の理想の人生を作り上げてください。

以上

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科学, 教育

Posted by yori