岩手県産クロウシノシタで思い出す舌平目の味
こんにちは、夢海です🐟
2024年も始まり約半月が経ち、第2週頃から悩まれていた胃腸炎からも回復。
遅れた分、ガッツリ魚が食べたいと思っていたところでした。
昨年もお世話になった産地の方から魚を取り寄せると、種類数でも尾数でもちょうど良い内容量で、色々と送って頂きました。
種類・サイズのバランスの良い色箱に仕立てくださり、今回はその中からクロウシノシタを紹介します。
目次
クロウシノシタの特徴
ウシノシタと聞いてもピンとこない方が多いかと思います。
ここで言い換えるのであれば「舌平目」であり、そうなると知名度はグンと上がるのではないでしょうか。
ブログに携わらせて頂くようになり、かれこれ3年が経過しますが本種は初めて紹介します。
というのも見かける事は見かけるものの、安い魚ではなく単価も地味に張り、個人的に良し悪しが分かりにくく買い時が掴みにくい魚だからです。
今回のようにBOXに混ぜて頂いたものを食べるという事が多く、人生で5.6個体は食べているクロウシノシタを単体で買ったのは人生でこれまで1.2度くらいしかないと思われる。
こういった魚もランダムで送って頂けるという点からも、地魚のBOXは定期的に取ると、旬であったりその地域で獲れているものが分かり勉強になります。
裏面は鰭が黒く縁取られたような見た目。
ウシノシタの仲間は顔が面白い構造をおり、度々SNSでも話題になる。
クロウシノシタの料理
クロウシノシタのお刺身
今回は別記事で紹介予定のマコガレイと合わせて盛り合わせに。
クロウシノシタは左端のもので、昆布〆などせずそのままお刺身にしました。
部位としては頭に近いところ、身が厚い部位を使用しました。
身に甘みがあり、もちふわな食感。
淡雪のように軽く繊細な旨味です。
淡白ながら噛むと甘みが感じられ、味わう程に深さが感じられます。
底引き網などでの漁獲が多い魚なので、打ち身などに注意したいところですが、鮮度のいいものは刺身にする価値あり!
クロウシノシタのムニエル
舌平目と聞くと定番はやはりムニエル。
今回も残った尾鰭に近い身を3枚に卸し、皮を引いて塩コショウとハーブ類で味付け。これをオリーブオイルで焼き上げました。
生では控えめに感じられた旨味が焼くことで存在感を放つようになり、味付けに負けない豊かな旨味があります。
筋肉の繊維は細かく、口へ入れるとふわふわふわっとバラけて広がる。
今回は作らなかったものの、これはソースと絡みやすい身質をしている為、食材として優秀だとわかります。
鱗を落とすのが手間でなければ、皮を活かすと尚うま味が感じられるでしょう。
皮はしっかりしているので、串に巻いて焼く、揚げてチップスにするなど、クロウシノシタの皮の用途は多そうです。
クロウシノシタの評価
価格 ・・・☆☆
コスパ ・・☆☆☆
珍しさ ・・・☆☆
味わい ・☆☆☆☆
価格
・並〜やや高。小ぶりのものは安い。
コスパ
・歩留まりは悪くない。皮をむき、骨ごと使うとよい。
珍しさ
・一般的に見られるが、産地や季節によって変動。市場よりも小売で度々目にする。
味
・水分をやや含み、生ではもちっとした食感がある。淡白な中にも味わうと甘みがあり、加熱すると旨さが増す。
今回は鮮魚BOXに混ぜて頂いたクロウシノシタを調理して食べました。
久しぶりの舌平目の味を思い出すという意味で、とても良い1尾となりました。
さて、舌平目のようにうっすい振り返りはここらにして。
最近とある事を目的に、魚の膨大なデータ(全長・体重)を集計するようになり、舌平目類は種類問わずまっっったく手についていないことに気が付きました。
データ集計に加え、様々な調理法を試してみるのも良いでしょう。
今年は見かける度に購入してみるのもありかな。
クロウシノシタの見られる水族館
アクアマリンふくしまで撮影(2023.7)
安定して見られる魚ではない。漁獲される地域付近の水族館に稀に展示されている種類。
副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記
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