小マトウダイの賢い使い方!?
こんにちは、夢海です🐟
今回は、というよりも今回こそ最後。
1月の下旬に岩手から送って頂いた魚の紹介になります。
目次
マトウダイの特徴
今回の魚はマトウダイ。
これまでにも紹介したことがあり、その際は肉厚で非常にいい個体を、肝を酒蒸しにするなど、堪能しました。
しかし今回のマトウダイはかなり小さい個体。
嬉しいことに4枚入っていました。
マトウダイは以前から骨格標本にしてみたい。なんて考えており、今回の個体は作成するには扱いやすいサイズ感。
しかし今回タイミングが悪く、浸け置く為の容器が埋まってしまっていることや、部屋の断捨離をしている最中でとても丁寧に骨にして残してあげられる状況ではないと判断。
ということで美味しく頂いていきます。
さて、そもそもマトウダイは見た目の通り頭が大きく、歩留まりが悪い魚。
オマケに小型の個体となると、刺身で食べると極端に歩留まりが悪くなるのが魚というものです。
今回はそんなマトウダイの美味い食べ方をまとめてみました。
マトウダイの料理
マトウダイのフライ
マトウダイは3枚に卸して骨の除去をしておく。
半身をそのままバッター液、衣にくぐらせて熱した油で揚げます。
身は薄く1枚、2枚では物足りない為、今回は2尾分使いフィレを4枚揚げました。
皮目に味があり、この有無で風味は大きく異なるでしょう。
厚みがあり、しとっとした食感も皮があってこそ。
皮が縮み、丸まりやすいのでじっくり油へ落とします。
身は薄いもののやや締まった程度で、基本的には柔らかい性質をしています。
クセがなく、付けるのはソース・タルタル、その他お好みで何とでも合います。
脂ではなく身の水分ですが、サクッとした衣の下からは身のジューシーさが伝わります。
嫌味のないしっとりとした質感、ザクッとした衣との違いを楽しむべし。
歩留まりが悪く、量産するには手間暇がかかりすぎる点はありますが、惣菜魚として優秀な質をしているため安価に食べられる嬉しいものなのではないでしょうか。
パンにサンドしてもいいし、ご飯の友として夕食のおかずにも使えます。
もっともっと手に入れば無限に楽しめそうなものです。
マトウダイの天ぷら
マトウダイは腹開きにし、尾鰭だけを残す。
背鰭の付け根は口当たりが悪くなるため切り落とし、皮はつけたままバッター液にくぐらせ180度の油で揚げます。
魚体は小さく、焼いたりするのであれば物足りないものの、揚げてしまえば腹が膨れ満足感があるものになります。
これを天つゆでいただきます。
皮にはしとっとした厚みを感じられる食感があり、ここから感じられる旨味は、小ぶりであり白身でありながら余計な味付けはいらない程に美味。
身は淡白で皮目に味のある魚の為
やや縮まりやすい為を気をつければ皮付きの調理が向く優秀な魚であると思われます。
マトウダイの評価
※今回の個体のサイズ感としての評価
価格 ・・・・☆
コスパ ・・・・☆
珍しさ ・・・☆☆
味わい ・☆☆☆☆
価格
・流通上見ないサイズ感。産地周辺で消費されるか、取り寄せる必要があるが、魚価そのものは非常に安いもの。
コスパ
・成魚であっても歩留まりが良くない魚で、魚体が小さいとより身は少なくなる。極力トリミングは少なくして使いたい。
珍しさ
・種としては普通。サイズも合わせてみれば都内ではまず出会えないサイズ感。
味
・元がクセのない白身で、水分も身に程々に含まれるため揚げてうまい。
今回は取り寄せたBOXに入っていた小マトウダイを頂きました。
使い道は色々とあり、今回は4尾も入っていたものの、他にもみりん干しや煮つけなどまだまだ試したいものは色々とあります。
とはいえ、フライに天ぷらは満足感がかなり高く、小さくとも腹を満たせるほどのボリュームがありました。
安くうまい小マトウダイ、並ぶとすれば産地周辺だと思われますが、ぜひ見かけた際はお試しください。
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