それってどんな味?イレズミコンニャクアジ
こんにちは!夢海です🐟
今回は憧れの、とんでもなく珍しい魚が来てくれましたのでご紹介致します。
目次
イレズミコンニャクアジの特徴
はい、ということで今回の魚はイレズミコンニャクアジ。
イレズミとか、コンニャクとか気になるワードが並んだと思えばアジと付き、「アジぃ!?アジの仲間なのこれ???」というのがこの魚を見せたときのテンプレート的な反応です。
ちなみに残念ながらアジの仲間ではなく、イレズミコンニャクアジは今のところ1科1属1種という近縁の種が見つかっていない状態にあります。
そしてこのイレズミコンニャクアジをご存じの方はおそらく同じ図鑑で育ったのではないでしょうか。
このイレズミコンニャクアジ、そしてアマシイラという2種が特に謎の魚らしさがありワクワクしていた幼少期でした。
実物はどんな魚なのだろう。どんな触り心地でどんな色なんだろう。と、長いこと思い続けてきた魚で、約20年の時を経て実物を見ることができ感無量です。
このような大変貴重な魚を頂ける機会に巡り会えた嬉しさと共に、お手配下さった産地の方にはこの場を借りて深く感謝申し上げます。
さて、日常的に「イレズミコンニャクアジ」とぼやいていると、どんな味なの?と尋ねられることがよくあります。
確かにコンニャクの味がしそうなイレズミ(?)に聞こえますが、これまで数多の魚を食べてきた私にとっても同じく疑問に思っていることでもあります。
とはいえ貴重さでいえばリュウグウノツカイの上を行くようなものなので、半身は標本に残すため、半身のみ極力崩さないよう丁寧に包丁で削ぎ落とします。
魚は左頭が暗黙のルールになっているが、頭部に欠損があるため、今回はきれいな面を残すという意味で右向きで柵を取り出します。
筋肉の節は細かく、皮目は残らない。
ぶよぶよな体ではあったが水分もこの時はさほど感じられず。
シャチブリのような身を想像していましたが、見た目以上にしっかりしています。
まあコンニャクも簡単には崩れないケド。
骨は非常に脆く弱く、ちょっとでも刃先が触れるだけでスパッと切れてしまいます。
そして作りたかったものを叶えるためにこんなものを購入。
「さーしーみーこんにゃく〜」
材料も揃ったところで実食!
イレズミコンニャクアジの料理
イレズミコンニャクアジとオサシミコンニャクユズアジの刺盛り
こちらがイレズミコンニャクアジとオサシミコンニャクユズアジの盛り合わせになります。
というダジャレをしたいが為にお刺身コンニャクを買ってきました。
これ以上でもこれ以下でもありません。
一生に一度ものなので妥協は出来ませんでした。
それはさておき、イレズミコンニャクアジの身は艶があり白く濁り、ぷよぷよした質感です。
こうやって見てみるとイカのような貝のような、割りと見たことのある刺身に近い見た目です。
意外と抵抗感がないかも?
気になる味の方は…無味!!
臭みも旨味も何にもなく、ただただ無味なだけ。
面白いのは食感で、ナタデココのようなコンニャクのような、しゃくっとした食感があります。
本当におそらく命名はその感触からだと思いますが、食感までもがコンニャクらしいと言えばらしい。そんな感想を持ちました。
少し寝かせて昆布締めなんかにするとこの食感もほぐれて柔らかくなるのだろうか。とか焼くとどうなるのだろう。とか色々と考えつくところですが、貴重な魚なので実食はここまで。
もしまた大量に入手出来る機会があれば色々とやってみたいですね。
イレズミコンニャクアジの評価
価格 ―――――
コスパ ・・・☆☆
珍しさ ☆☆☆☆☆
味わい ・・・☆☆
価格
・まず流通しない。
コスパ
・コスパは歩留まりはやや悪。とはいえ値のつくような魚でないのでコスパを気にする必要は薄い。
珍しさ
・一生のうちに一度出会えるかどうかなレベル。滅多に見れない。
味わい
・不味くはないが美味くもない。この手の魚でよくある飲み込む際の抵抗感がなく、漬ける・薬味と合わせるなどすれば新しい発見があるかもしれない。
今回は大変貴重なイレズミコンニャクアジを食べる機会に巡り会えました。
小さい頃からずっと気になっていた、ある意味憧れの存在的な魚で、出会えた時の「本当にいたんだ…」という感覚は今後忘れる事はないでしょう。
改めて送って下さった産地の方に感謝申し上げます。
それではまた次のブログでお会いしましょう🐟
副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記
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