星模様の珍しいホシザヨリを旬の春に食べる

こんにちは!夢海です🐟️

 

今回は(も?)珍しい魚を入手しました!念願の、念願のお魚です…!

それではいきましょー!

 

 

ホシザヨリの特徴

今回のお魚はホシザヨリ。サヨリは聞いたことがあるけど聞き慣れない魚だ。。なんて方もきっといるはず。

 

なるほど、確かにサヨリだ。

しかし体の方へすーっと目線をずらしてみると…

 

黒い斑点が見えてきます。

これを星に例えてホシザヨリ。

 

普通のサヨリと見分けるポイントとしてはこの斑点。後は尾鰭が上葉下葉で色が分かれますが、これは新鮮な個体で見られるもの。

今回はなんとなーくそうかな?程度に。

 

普通のサヨリはここまでシュッとした見た目ではなく、上下ともに均等な形状。

 

ホシザヨリは尾鰭の下葉が長く延び、どこかダツのような印象です。

 

こういったいわゆる光り物という魚は後ろから光を当てて見ると、思わず言葉を奪われてしまうような発色を放つことがあります。

 

今回は珍しいこちらをなんと7尾ほど入手しました!

一部はおすそ分けや標本に。

 

しかもサイズ違いで連日入荷しているものだから、「珍しいってなんだっけ。」となります。

これが箱いっぱいに詰められ陳列されているのをみると、文字通り目が輝いてしまうものです

神のいたずらか、長年探していた魚ほどこの現象は起こり、嬉しいものの探し回ったこの数年は何だったのだろう。なんて思わされます。

 

今回のホシザヨリは鹿児島は内之浦産。南方に多い種類のため、関東に流れてくる本種の主な産地は鹿児島でしょう。

 

1日目に小さめの個体を入手。よく翌日感想を伝えに行ったら「また入ったよ。」と言われ、先日の倍はあるだろうという巨大なサヨリを見せられると、押さえられない好奇心から買ってしまうものです。

 

値段は変わらず。サヨリでもこのサイズはまず見ません。

サヨリに比べ体が太い印象です。

 

サヨリというと腹黒い魚として有名ですが、ホシザヨリもまた腹黒い。

 

そして浮き袋が泡のような状態になっていて、バショウカジキやダツの仲間に共通した特徴を持ちます。

 

大きいもの、小さいものを開いて並べてみました。

デカいしサヨリとは思えない(笑)

身の色も半透明な小型のものに比べ脂と思われるもので白く濁っています。

 

皮目は綺麗な銀皮がのこり、ここまでくるとサヨリと言われても気がつきません。

そしてこの引いた皮は大事な珍味。捨てずに集めておきます。

 

 

ホシザヨリの料理

色々できました!

まずは…これから!

 

ホシザヨリの塩焼き

シンプルに塩焼きでいただきます!

やや強めに塩をして焦げ目がつく頃合いを見て火からあげます。

 

身ばなれがよく、小骨が避けてくれるのでとても食べやすいです。

 

強めに塩をすることにより旨味が深まり、より美味しさを活かすことができます。

身の食感もプリっと引き締まっていて、それでいてしっかりほぐれてくれるので食感としても美味い。

淡白な南方の魚。という域は完全に越えています。

 

ホシザヨリの天ぷら

続いては天ぷら。

繊細な素材を活かすには繊細な調理法で。

春らしい盛り付けをして天つゆで頂きましょう。

 

開きにして骨を取り除いたのでこのままがぶり。

 

サクッ、じゅわ~と天つゆのダシの香りとともに青魚らしい旨味も広がります。

やや水分が控えめな身をしており、塩で味付けするとややパサついてしまうので温かい天つゆがオススメ。

身は引き締まりホクホクとした印象です。

 

ホシザヨリの刺身

サヨリといえば繊細な旨味のお刺身!

 

サヨリは食感を楽しむものでもあるので切り方は2種類用意してみました。

 

繊細な味を壊さぬよう、しょうがとお醤油をちょこんと。

腹周りの身は脂がのり、大型の個体ほど甘味が強いが、繊細さは小型のものほど感じられます。

 

こちらの切り方は引き締まった筋肉がプリッとはじける様子が美味しいです。

しかしサヨリはほどよい大きさが美味い魚ののでしょう、サヨリらしい繊細さが少し薄いというか、大味になってしまっています。

 

ホシザヨリの握り

きれいな皮目は他のネタとも被らず個性があるため扱う店は多いです。

 

サヨリと遜色のない本種も握りでは銀皮が活き、

味わいもまた代用になりそうです。

大味になってはしまうものの、脂のある大型の個体ほどシャリとの馴染みがよく美味い印象。

繊細さを楽しむ刺身などで食べるときは小型のもの、握りであれば大型のものが個人的にはおすすめ。

 

『珍味』ホシザヨリの皮串焼き

最後は引いた皮を串焼きにするサヨリの珍味。

こちらをガスコンロで直火で炙ります。

 

程よく火が通ればこのままポン酢をかけてパクリ!

焦げ目が少しつくという塩梅が一番うまい!

パリパリ食感の表面と、もちもち食感の皮、これらが合わさり他では例えようのない感覚。まさしく珍味とはこういうものを指すのでしょう。

こちらはサヨリ同様全く同じ味わいで頂けます。

身は関係ないからね。

 

 

ホシザヨリの評価

価格   ・・☆☆☆

コスパ  ・☆☆☆☆

珍しさ  ・☆☆☆☆

味わい  ・☆☆☆☆

 

価格

・価格はサヨリを安くした印象。知名度の低さからだと考えられるが、同日のサヨリの半額ほどの価格。

 

コスパ

・サヨリ同様、顔が小さく歩留まりが良い魚。サヨリよりも安く身も丸々しているので大変お得。

 

珍しさ

・関東では希少価値の高い魚の一つ。これまででも初めて見かけた。

 

味わい

・味はサヨリをやや大味にした程度。差がそれほどあるとは思えない。無難に美味い魚。

 

今回は珍しいホシザヨリという魚を見かけたので購入してみました。

冬の間は南方系の珍しい魚があまり入荷しなくなるので、暖かくなりこういった魚が入ってくるとワクワクします。

さあ、いよいよ夏ですね!

 

※本記事は、サテライトライターさんの記事になります。

ライター紹介

サテライトライター:夢海
未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで400種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします!
Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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