ガンゾウビラメは本当にヒラメの偽物なのか
今日は、1月に愛知の西浦鮮魚マーケットで買った珍魚シリーズの第2段”ガンゾウビラメ”です。
ガンゾウビラメとは、ヒラメの偽物という意味です。確かに見た目がヒラメと似ていますが、果たして味はどうなのでしょうか?今日は実際に食べて検証して行きたいと思います。
ガンゾウビラメ
ヒラメの仲間では、最大40cmと比較的大きく成長します。見た目が、ヒラメに比べて楕円形なのが特徴的です。底引き網で獲れるそうです。旬はヒラメと同じ冬です。
今回のガンゾウビラメも旬である冬のものなので、少し期待ですね。では、やって行きます。
バンソウガレイという名前で売られていました。一瞬とまどいましたが、左を向いているので本当はヒラメですね。地方名を調べてみると、各地で○○ガレイと呼ばれているそうですね。体の形がカレイには似ていないような気がするのですが、何故カレイなのでしょうか。
値段は、1匹400円です。野締めとは言え、ヒラメより大分安いですね。同じサイズのヒラメなら、市場値でも1000円は超えているでしょう。
表はこんな感じです。
ぱっと見は確かにヒラメに似ていますが、よく見ると形も顔つきも結構違いますね。
五枚卸しにしていきます。
身質は、やはりヒラメに似ていますね。表が比較的透明で、裏は乳白色です。肝臓(左下)も綺麗だったので、別に取っておきました。
皮を引き、エンガワと身を分解しました。エンガワが、ヒラメより大きく綺麗に取れました。
まずは刺身にしました。
肝も適度に小さくして乗せています。では、食べてみましょう。
これは、、、
ヒラメですね。
正直、ヒラメと味の区別はつきません。かなり意識して、ようやくヒラメよりも淡泊かな?という感じです。旬の冬だけあって、脂ののりも抜群でした。また、肝と一緒に食べると、身の淡泊さと肝の濃厚さがうまくマッチして最高においしいです。
エンガワの味も、ヒラメとほとんどかわりません。同じ大きさのヒラメのエンガワよりも大きいので、食べ応えは本家越えです。
その後、冷蔵庫で2日程度寝かして食べました。熟成させると、さらにおいしくなりました。やはり、熟成は大切です。
次に、洋風にレモンバター蒸しにしてみました。
身に香草塩・刻みニンニクをかけ、レモン・ハーブ類・バターを乗せてホイル蒸しにしていきます。
できました(ちょっと火にかけすぎました)。ホイルを開けた瞬間のレモンの爽やかな香りがよいですね。
味ですが、問題なくおいしいです。本家のヒラメもそうですが、淡泊な身質なので、このような洋風の料理にはよく合いますね。バターが結構主張してくるので、オリーブオイルでも良かったかもしれません。
と、言うことで、今回は二つの食べ方でガンゾウビラメを食べました。その結果、ガンゾウビラメはヒラメとほとんど変わりないということがわかりました。唯一の違いは、エンガワが大きいことぐらいでした。確かに、ここまで似ていると贋造(ガンゾウ)と言われてもしょうがないのかもしれません。値段自体は、ヒラメに比べるとかなり安いので、見かけたら即買いで良いと思います。
以上
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