冬枯れの時期に初食べのエゾキンチャク
こんにちは、夢海です🦪
今回は久しぶりに貝をカイてみようと思います。
2月に入ってまもなく。冬枯れの市場を歩いていると、久しぶりに面白いものを見つける。
エゾキンチャクである。

本種はババの手とも呼ばれ、というよりババの手という名の方が水産業者の中では知名度が高いのだが、珍しく札にはエゾキンチャクガイと書かれていた。
ゴツゴツとした肌色にも見える色味で、骨張った人の手に見えなくもない。
キロ単価も安いので、晩のおかずにするにはちょうど良いかな、と5枚選んで買ってくる。

持ち帰り、撮影して早速調理に取り掛かる。
荷が着いてから少し経ったものというこで、いくらか安くしてもらったものの、だいぶ活きが悪くなってきているので、生で食べるのは1番動きのいい1枚にし、残りは火を入れて楽しむ。
とりあえず、何も考えずに全て剥き身にしていき、火を入れるものに塩をしておく。
ある程度の生殖巣がぷっくら膨れており、もう少しだろうけど、産卵の時期はやはりホタテと同じなのか?とも思う。

そして何より、殻が厚く膨らんでいるので、貝柱の高さがある。
貝殻も重みはあるものの、それでも歩留りが良い方だろう。
同じサイズならばホタテより歩留りが良く見える。

目次
エゾキンチャクの料理
エゾキンチャクの握り

貝柱は高さがあるので2貫分取る。
これをホタテ同様に開いてつける。

この真ん中の筋の部分、これが思った以上に硬く、取ってしまった方が口当たりは気にならないだろう。
味の方はホタテを少しあっさりとさせた風味。味の濃さで言えばホタテには届かないが、繊維が簡単にほぐれ、シャリと馴染みやすいといった点では、寿司ネタとしても優秀と言えるだろう。
価格もホタテに比べて抑えらるので、昨今の不漁の中では注目されていくネタになる可能性があるように思える。
エゾキンチャクのバター醤油焼き

エゾキンチャクは開いてコンロで焼き上げる。
ある程度火が入ったらところでバターと醤油を加え、味をつけて仕上げる。
少しばかり焼きすぎたか、硬くなってしまったものの、それでも旨味豊かで実に美味である。
何よりも身が大きく食べ応えがあり1枚でも満足感が高い。
1枚200円ほどだったのでちょっとの贅沢であればいいかな、とも妥協して財布を開ける値段であるのも有り難い。
エゾキンチャクフライ

エゾキンチャクは剥き身にし、バッター液にくぐらせてパン粉をつける。
ウロ取り、ヒモも生殖巣も丸ごと揚げてみた。
噛み切るのが少しばかり大変にはなるが、生殖巣の濃い味わい、ヒモのクニクニした食感。そして大きい貝柱から感じられる甘みと、ほぐれる繊維質から溢れる旨味。
なかなかパーフェクトな仕上りである。
おまけに安いのだから、惣菜としてあると嬉しい。
残っていたもの全部買い占めて、冷凍しておけば良かった、なんて指を加えるも、満足な晩御飯となった。
エゾキンチャクの評価
価格 ・・・☆☆
コスパ ・・☆☆☆
珍しさ ・・・☆☆
味わい ・・☆☆☆
価格
・知名度の低さやまとまらない荷からか、比較的安い。近年では高騰しているホタテの代用となる場面も見られる。
コスパ
貝の中では歩留りがかなりいい方ではないかと思う。
珍しさ
・多くはないが市場流通しない訳でもない。実際に売られている場面は多くはないが、全く手にはいらない稀種という訳ではなさそうだ。
味
・生ではホタテにやや見劣りするが、加熱調理であれば同等に使える。淡く繊細な旨味と、大粒の貝柱の食感が何とも美味い。価格も相まって、今後広く利用される場面も出ると考えられる。
今回はエゾキンチャクをいただいた。
冬枯れの時期で食べる物が見当たらなかった(こういう時に冷凍のものを食べるべきなのだが)で、
さらには剥き身の冷凍品も既にこの世にあるらしく、味も気になっていた為にタイミングが非常に良かった。
ホタテが減少している昨今。これからの水産物の立ち位置として、どのように変化していくのか見ものである。
副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記


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