釣った魚を食べよう!ベラ編
こんにちは、夢海です🐟️
朝晩は多少まともになったものの、昼間はまだまだ残暑が酷い9月中旬。
SNSを通じて知り合った友人たちと集まり、泊まりがけで魚を採取し、調理して食べるという楽しすぎる会があった。
神奈川県、主に三浦半島を、あっちへこっちへ移動しながら食料を確保していく、という日程であった。
初日は海況もよろしくなく、採取ではなく購入した魚がメインの晩ご飯となったが、2日目に訪れたポイントは面白いほどに魚が釣れたのだ。
今回は釣果の中から、ベラ類にスポットを当てて調理していく。
目次
キュウセンの特徴

ベラ、といっても食べるのに適した大きさのものはキュウセンのみだった。
針を飲み込んでしまい、弱ったホシササノハベラを少しと、見るからにうまそうなキュウセンを4尾持ち帰った。


こちらは雄個体。私ではなく同行者が釣り上げたものだ。
過去に金沢八景の辺りで釣れたことがある。
キス狙いで釣れると残念な気持ちになる、なんて方は多いと思うが、私の場合どんな魚が釣れても嬉しいと思ってしまうあたり、釣り人というよりは魚好きな部類であると思っている。
なので特定の魚種を狙った釣りよりも、適当な餌で五目釣りしたほうが楽しく感じられるのだ。

こちらは私が釣ったもの。
雌から雄へ性転換中あたりの個体だと思われるが、なかなかの引きで楽しかった。
この個体は余裕があったので、活〆処理を行った。
キュウセンの料理
キュウセンの刺身

まずは刺身から。
私が釣り、活〆したものはまだ身が活かっていた。
ほぼ同じ時間に冷やしこみ始めたのだが、ここまで差が出ると如何に現場での処理が必要か伺える。
釣りあげたのは僅か8時間前。
頑張れば活かしでも持ち帰れそうである。

活かっている身は刺身醤油ではなく、甘い醤油で食べたくなるので、九州醬油でいただく。
強く、淡い反発のある食感に、キュウセンの風味が乗っかる。
甘い醤油をまとった身も、噛めば風味が広がり、次第に醤油の味、香りに合わさってくるのだ。
キュウセンが釣れちまった。残念。と思う方は、一度試してみてほしいと思う。
キュウセンとホシササノハベラの天ぷら

小型のキュウセンと、ホシササノハベラは適当な野菜と共に天ぷらにしてみた。

↑ホシササノハベラ天
堤防で釣れたホシササノハベラは個体によって癖のあるものがたまに混じる。
早めに処理したが、今回の個体もやや目立った。
そんな事もあるので、近頃はあまり持ち帰らない。
深場の、大型の個体は美味しいし、今回のものも処理はそれ程悪くはないのだろうが、不思議である。
夏の終わりの頃という事もあり、時期が悪いのかもしれない。
そう思えばちまちま持ち帰ってみる価値もあるように思えてくる。

キュウセン天
ホシササノハベラに比べると、上品な旨味であり、また魚体も大きいので、厚みがあり食感が美味い。
キュウセンは外れない。
持ち帰る状況であれば、余程小さくない限りは持ち帰る。
追い焚きのように、後から後からと味がじわじわやってくる。
キスとは違った上品さがありつつ、少し野性味のある香りを持つ。
身の程よい硬さもまた魅力的だ。
キュウセンの塩焼き

キュウセンは内臓を抜き、塩をする。
30分ほど馴染ませ、鰭などに塩をし焼き上げる。
鰭に塩をしておけば、焦げ付かずに仕上がる。
キュウセンの塩焼きは、驚くほどに美味いのだ。
皮にまず味があり、身はさらに深みがある。
ほくほくとした白身の濃い味がある。
キュウセンの評価
価格 ・☆☆☆☆
コスパ ・・☆☆☆
珍しさ ・・・・☆
味わい ・☆☆☆☆
価格
・非常に評価が難しい。平均化すれば☆3前後だが、価値は西高東低で非常に大きな差がある。関東ではまず売られず、釣り人ですら釣れると嫌がる程だと言うのに、西へ行けば専用の釣り船が出ていたり、デパートで目ン玉が飛び出るような価格で売られている。特に関西圏、瀬戸内などでの人気が高い魚だと思う。
コスパ
・歩留まりは悪くない。
珍しさ
・堤防などから簡単に釣れるため、種としては珍しくない。しかしこれが流通の場では見かける機会が少なく、関東圏ではほぼ皆無である。自力で釣りに行くのが手っ取り早い。
・味
非常に美味。小型種の中で、上質なベラの代表格と言えようもの。時折癖のある種がいるが、同じような海域に生息するホンベラ、ササノハベラ類などに比べると癖がなく圧倒的にうまく感じる。小型種の中でも、ある程度の大きさのものが釣れるのもまた嬉しいポイント。
あとがき
今回は9月の釣行で捕獲したベラ類を美味しくいただいた。
詳しい方々に囲まれての釣行、非常に刺激となった。
そしてこの会を皮切りに、今年は釣りに出る機会が増えることとなる。
同行していただいた皆様、ありがとうございました。
改めてここで感謝を述べさせていただきます。
副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記


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