初夏のアカカマスで新しい発見

こんにちは、夢海です🐟️

夏の暑さを理由に、仮病の類かもしれないサボり症を患っている。

 

本当はもっと色々書くべきものがあるのに筆休め、という事で見かけた長崎県産アカカマスを買ってくる。

この日入っていたどの産地のものよりも、一番身がしっかりしていたし、鮮度も良さそうだ。

 

それにカマスにしてはやたらと安い。

長崎は流通上1日では届かない場合が多いので、青物に当たりハズレがあると思っている。

いい意味で長崎のカマスとは思えぬ良いものであった。

 

水氷仕立てでフィルムには佐世保の文字があった。

4年前に訪れた九十九島など、再訪したいと思う。

 

 

アカカマスの料理

産卵前らしく内蔵に脂肪はなく、白子が少し入っていた。

触った感じ鮮度は良く、傷がなく見た目も綺麗だが、脂はないだろうなというのはなんとなく想像がついた。

 

網で鱗が剥げ、脂で皮がヌルっとしている秋のものの方が見た目は悪くとも脂は間違いなかったりする。

でもたまに、脂あるな、と思わせる荷も同時期に見かけるので、通年追ってみると新たな発見がありそうである。

 

今回のもので作るのは定番的なもの。

半身を寿司にし、残りはフライとする。

 

気になるので、塩焼きも少々。頭を大きめに切り、開いて塩をする。

いつもと違うのは、寿司は皮を引いてつけたことくらい。

秋のものは脂が強いので、少しでも食べやすいようにするために皮を炙るようにしている。

 

アカカマスの握り

パット見はマアジらしい美しさがある。

初夏のネタに丁度いいな、なんて思わせてくれる。

 

つけて撮影、そのままひょいと口へ放り込む。

味は品があり、柔らかくとけてはあとからじんわり味が伝わってくる。

油のある、炙ったようなものでは味わえない繊細さである。

 

すごく曖昧な表現だけれど、夏が来た!なんて思わせてくれる。

 

アカカマスの塩焼き

アカカマスは頭部とその付近の肉を開いて塩をする。

少ないけれど、おやつには丁度いい。

 

やはり秋の、あのジューシーさはないものの、その分、味が濃く感じられる。

意外にもパサっと感はなく、しっとりしている。

夏場は色々考えずに、単に焼いてみるのが正解なのかも知れない。

 

あら骨なんかも焼いて、軽く冷蔵庫で干すと出汁に使える。

余す所なし、な魚のひとつである。

 

アカカマスフライ

カマスをフライにしなけりゃ勿体ない!

当然、天ぷらでも良いのだ。

 

カマスは皮付きで衣をつけ、揚げる。

脂が落ちた時期だからこそ、重たくない。

 

皮と血合いの辺りから旨味が感じられる。

カマスにしかない、あの白身を凝縮したような、青魚にちょっと片足を入れたような、カマスの味がしっかり感じられる。

揚げるものであれば、脂のあるものよりもこの方が私好みである。

 

 

まとめ

夏場のアカカマスはどうだろな、ということで買ってきた長崎県産のものは、脂乗りは如何にも夏カマスといった様子だったものの、これはこれで美味いなという発見があった。

本記事を書いている頃はもう夏も終盤。

このカマスからもらった英気で、なんとか乗り切れたとも思えるが、これまた魚が原因で体調を崩した夏でもあった。

この話はまたどこかで書く予定なので、ぜひぜひお楽しみに(?)

 

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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