深海のマスコットキャラ「ベニテグリ」の食べ方
当ブログでも多くの深海魚を扱ってきました。
深海魚は、ブサイクの代名詞とも言われるものが多いですよね。
たとえば、ブロブフィッシュとかは、世界一醜い生物なんて称号を貰っています。
いやいや、そんな深海魚の中にもマスコットキャラといえるようなカワイイ魚もいるんです。
今回は、そんな深海のマスコットキャラの中から、ベニテグリという魚について紹介したいと思います。
裁き方や食べ方については、特に詳しく解説していきます!
目次
ベニテグリについて
深海200m付近の砂底に生息しています。深海底引き網漁でとられます。流通は少ないですが、産地周辺では比較的食用として食べられているようです。
見た目が、メゴチに似ていますが、色が赤色なのが特徴的です。とてもカワイイ顔をしています。
買える場所・相場
ベニテグリは、深海底引き網漁を行っている産地の市場で売られています。静岡や愛知の市場では、よく見かけますね。特に愛知なら、一色さかな村と西浦鮮魚マーケットで、よく見かけます。
しかし、スーパーでは、見かけたことがありません。
値段は、1山500円程度と結構安いです。
結構な量が入っていましたよ。
そして、西浦鮮魚マーケットならではの現象です。ベニテグリに、メゴチやヨメゴチも混ざっていました。
食べくらべができますね。
裁き方
ベニテグリは、メゴチと同じように裁いていきます。少し独特な裁き方です。
背びれそぐように包丁を入れます。
頭の付け根まできたら、腹の皮一枚を残して包丁を下ろします。
頭を左手で持ち、右手の包丁で中骨を押さえます。そして、頭を尾の方に引いて皮をはぎます。
あとは、大名卸しで3枚卸しのごとく包丁を入れます。尻尾の付け根はつけたままにします。
このように、中骨だけ断ち切って完成です。
始めは少し難しいかもしれませんが、5匹ぐらいやればなれますよ。
にしても、薄皮が赤色でおいしそうですね。一番左は、メゴチです。
ヨメゴチも同様に裁きました、大きくて食べ応えがありそうです。
食べ方
今回は、お刺身と天ぷらで食べてみました。
お刺身
今回のベニテグリは、鮮度が良かったので、まずはお刺身で食べてみました。
薄皮が赤く、身は白濁しています。
尻尾を持って、しょうゆにつけます。
では、いただきます。
あー、まあ中の下といった感じですかね。旨みや脂は感じなかったです。若干、甘めかな。
食感は、すこしもさもさした感じです。(悪くはないがよくもない。)
まあ、刺身ではとりわけおいしいといった感じではなかったです。
天ぷら
ベニテグリは、産地では天ぷらで良く食べられているようです。ということで、次は、天ぷらにして食べてみました。
また、混ざっていたメゴチ、ヨメゴチも天ぷらにしました。
ベニテグリの天ぷらです。一番下がメゴチの天ぷらです。
ヨメゴチの天ぷらです。
では、いただきます。
これは、おいしいです!
特に、ベニテグリがおいしいです。
刺身ではなかった旨みがでています。そして、身質がぷりぷりで食べ応えがあります。繊維が太めなのが良いですね。
メゴチ、ヨメゴチも同じような特徴がありますが、ベニテグリが一番その特徴が出ています。
これは、ビールによくあいそうです。
箸がとまりません。
ということで、すぐに食べてしまいました。
ごちそうさまでした。
まとめ
今回は、ベニテグリを刺身と天ぷらで食べてみました。刺身は、普通でした。しかし、天ぷらにすると、最高の食材に化けました。混ざっていたメゴチ・ヨメゴチとも比べましたが、一番おいしかったです。
裁くのは少々めんどくさい部分もありますが、値段も安いですし、それだけの価値はあります。また見かけたら、天ぷらネタにして食べたいと思います。皆さんも、是非買って、天ぷらにして食べてみてください。
以上
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