みんな大好き回転寿司の「まぐろ」メバチを一本買いして食べてみた

こんにちは!夢海です🐟️

今回は長いこと探していた魚を入手しましたのでご紹介していきます!

 

 

メバチの特徴

今日の魚はみんな大好きマグロ!

それも本鮪で有名なクロマグロほど知名度は高くないかも知れませんが、消費量でいうとかなりの大衆魚。

キハダに次いでマグロ類では2位に登る消費量です。

 

目が大きい事から「メバチ」

目玉が大きくクリッとしています。

昼間は深く暗い海を泳ぎ回る為目が大きく発達したのでしょう。

 

 

マグロ類といえば鰭がとにかく面白い!

これまでも同じような紹介をしているなんて言わないでね

 

まずは背鰭

まーったく鰭らしいものがありませんが、これは収納されている姿。

 

このように広げてあげると,,,

 

しっかりと背鰭が隠れています。

 

胸鰭が長いのもまたメバチの特徴。

この鰭の長さでキハダと見分けられます。

ちなみにクロマグロはもっと小さいです。

 

まるで航空機の翼のよう。

揚力を補ったり、方向転換、ブレーキに役立てています。

 

色もまた面白く、背から見たら黒いかど横からみれば銀色と、保護色になっています。

 

 

続いては腹鰭。

 

かなりちょこんとして可愛らしいですが、これも立派な舵取りの役割を担っています。

 

出しっぱなしにしていると水の抵抗となってしまうため、

普段はこのように収納されます。

マグロの解体ショーとかでこういうの触らせてもらえたらおもしろいと思うんだけどね。

 

そしてマグロといえば人気の鰭がこれ!

 

通称“黄色いギザギザ“

小さく離れている鰭なのでそのまま

小離鰭(しょうりき)と呼びます。

 

こんなの何の意味があるんだ!と思いますが、

これは水を受け流し抵抗を少なくする役割があります。

早く泳ぐことに無駄のない洗練されたフォルム…本当に格好いい魚です!!

 

尾鰭は上下ともに同じ形をくっつけたような三日月型。

早く泳ぐには最適な形で、マグロ類を始め高速で泳ぎ回る回遊魚の尾鰭は似た形のものが多いです。

サメで最も早く泳ぐとも言われるアオザメもこのような形ですね。

 

↑先ほど触れたキハダと見分けられる胸鰭の特徴。

 

 

メバチの捌き方・調理

それでは捌いていきます。

 

内蔵からはカタクチイワシが1尾だけ出てきました。

このサイズのマグロは大抵小さいマイワシかカタクチイワシが出てきます。

 

頭!これは標本かな。

ちなみに市場では50キロ以上の大型のマグロの頭がそこらに転がっているという面白い光景を見ることが出来ます。

 

半身に割りました。

 

やっぱり他のマグロに比べて赤みが濃いような…。

 

このサイズのマグロはだいたい薄い桜色をしています。

今回のメバチはいい色が出てますね。

 

 

メバチの料理

生メバチの漬け丼

マグロ漬け丼を頼むと大抵出てくるのがキハダかこのメバチ。

しかしそんじょそこらの漬け丼とは訳が違います。

 

何故なら冷凍を一度もしていない!!

 

生のマグロって本当にもっちりしてて美味いんです。

食感がまるで違うし、解凍の際に本当に丁寧にやらなければ旨味が逃げてしまいます。

漬けにしてしまうのが勿体ないところですが、1尾丸ごと買ったからこそ出来る贅沢ですね😋

 

メバチの刺身

2種盛りでクロメジナと合わせてみました!

コクのある白身、スッキリした酸味の赤身。実に相性のいい魚たちです。

 

ではではメバチを。

生のメバチなんて本当に希少です。

もちっとした食感。そして小さい魚体でもしっかり旨味が濃い!

本当に美味い赤身を食べたいという人には本マグロよりも、このメバチを薦めてます。

 

美味しくてお刺身をおかわり。

 

好きなだけマグロを食べられるのも、一本買いの醍醐味と言えるでしょう。

 

メバチの握り

一般に回転寿司で並ぶ「まぐろ」はこのメバチであることが多いのですが、冷凍のものの為、旨味が抜けてしまっていることもあります。

 

今回は正真正銘生のメバチ。

極上品です。

 

生で、尚且つ若い小型のマグロは身がもちっとしているだけでなく、目立った筋も無いので食べやすいです。

旨味も酢飯と調和しとても食べやすいです。

 

マグロ中落ちまかない

中落ちをスプーンで掬い、ごま油で香り付け、岩塩と粗挽き胡椒で味付けしてみました。

 

よ~く冷蔵庫で冷やしてレモン果汁を搾ってあげるとまあ美味い!!

 

味つけ、香りつけをする事によりマグロの味がより強調され、さっぱりしつつも味がありおつまみピッタリ。

サッとできます

 

マグロカマ煮付け

旬の山椒とタケノコで煮てみました。

 

身はずっしり。いい旨味が出ています。

血合いの部分はほろ苦いものの、山椒がそれを緩和してくれます。

不思議と旬の食材は旬の食材と仲がよくすんなり受け入れてくれますね。

マグロのカマは骨が薄く、思った以上に食べられる部分が多いです。

 

メバチカマの山椒焼き

締めはもう片方のカマを使い山椒焼きで!

 

 

身はあまり多くはないものの、青魚の旨味とほくほく食感がクセになります。

ピリッとした山椒ともよくマッチし、醤油を垂らすとさらに旨味が深まります。

 

お手製ツナ!?

続いてはひと手間加えていきます。

 

すこしもったいないのですが、赤身をオリーブオイルに浸し、ハーブ類と塩で煮込みます。

 

火が通ったものをほぐして完成!

お手製ツナです!

 

マグロは歩留まり(食べる箇所の多さ)がよく、赤身をたっぷり食べられますが、味ヘンしたいならばツナもまたオススメ!

 

このように定食の小鉢に潜ませたり…

 

ホットサンドでおいしくいただけます!

 

ハム&チーズに、マヨネーズを混ぜたツナとバジルで仕上げます。

 

トーストの耳は切って素揚げにしたものをメープルシュガーで甘く味つけすれば朝ご飯にも!

 

生のマグロ=お刺身

だけではもったいない、メバチの美味しい食べ方でしたー!

 

メバチの評価

 

価格   ・・☆☆☆

コスパ  ・・☆☆☆

珍しさ  ・・☆☆☆

味わい  ・☆☆☆☆

 

価格

・値段は小型のメジマグロとよばれるもの、その中でも5キロに満たないものほど安い。

 

コスパ

・マグロは歩留まりがよくコスパよし。中骨の身も掬いやすいので中落ちをネギトロなどにしてみても。

 

珍しさ

・生のメバチは珍しい。一本丸ごと買えるサイズ感のマグロ類は季節的なものでもあり、水揚げは安定しない。

 

・若いマグロの中では一番味が濃いのでは。

赤身が美味いマグロなだけあり、しっかりとした旨味がある。加熱してもよし。

 

今回は珍しいメバチを一本丸っと買ってみました。

やはりマグロは美味しい…そしてカッコいい…。

大きいマグロの標本を作ってみたい。また機会があれば買おう。

 

それではまた!

 

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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