美味しいマルソウダとヒスタミン中毒になった話

こんにちは、夢海です🐟️

 

今回は、タイトルにある通り食中毒に当たった話。

8月の下旬も下旬。

大阪から届いたマルソウダを見つけた。

 

大阪とはいうものの、あくまで荷主(出荷元)の話であり、外洋性であるマルソウダは恐らくは紀伊水道のあたりまで出て漁獲されたものではないかと思う。

 

そうなると岸和田水揚げ、などかな〜と妄想が膨らむ。

昨年、岸和田辺りは特急で通過した事があるけど降りたことはない。

和歌山との府県境も面白そうなので、いつしか行ってみたいのである。

 

脱線はここらにしておき、鮮度は申し分ないだろうと思えるほどにピカピカと光っており、鰓も変色していないし、血合いも鮮やかだ。

 

これは〜刺身でいいかな。

 

色々調理する魚が溜まっていたタイミングということもあり、できる限り手間をかけたくなかったのだ。

因みに醤油で煮ても非常に美味いので、煮付けか刺身かで一瞬悩んだ。

ここでもう一方の選択肢を取っていれば…なんて今更考えたって仕方がない。

 

さて、持ち帰った当日中に処理し、食べた。

恐らく水揚げは前日なんじゃないかな。確実な情報はないけれど。

半身は皮を引いて単に刺身にし、残りは炙ってタタキにしてみた。

 

血合いはどちらも大きめに削いだが、完全に除去はしていない。

高い魚ではないものの、あまり綺麗に取ってしまえば歩留まりが悪くなるのだ。

 

見た目は悪くないどころか、鮮度はかなりいい。

ひとつ気になるならば、身は張っておらず、やや緩いという点であった。

 

それでも味はやはり良く、生食で好まれるヒラソウダのような脂はないものの、この大きさでカツオに追いつくほどの濃い赤身の味がする。

 

そして宗田節、に使われることもあり、あの出汁のような風味もどこか漂う。

この出汁の香りがさらに強いのが、メジカの新子、である。

 

本場では食べたことがないものの、三重で水揚げされたものを翌日に食べたが、強い味で驚いた。

メジカのシーズンの高知にいつしか訪れてみたいものである。

タタキも塩やポン酢、すだちなどで味わった。

 

 

中毒症状

ヒスタミン中毒は即効性はなく、食後1時間ほど空いてから襲ってくる。

なんともないな〜と、特に気にせず布団に入るものの、なぜだか寝付けない。

 

次第に吐き気が現れ、身体が痒いと思うと全身に蕁麻疹が出来ていたのだ。

その後もしばらくは戦い、なかなか寝付けない夜となった。

 

翌日も仕事で、深夜には目覚めなければいけないので、ある程度のところで睡眠は諦めた。

しかしその頃には蕁麻疹も引き、痒みは収まっていたのだ。

これで安心、かと思えば翌日は微熱が出てきて、1日中ボーっとする日になった。

 

蕁麻疹が発疹している時、全身がブクブクと膨れる感覚があった。

それは気道や鼻腔なども圧迫しているような感覚になり、下手をすれば呼吸困難、となっていた事だろう。

まさか発症するとは思わず、まさかまさかここまで重たい症状が出るとも思っていなかった。

 

 

 

あとがき

応急処置としてできることはなく、発症したら救急車を呼ぶ事が推奨されている。

今回はたまたま以前処方された抗ヒスタミン剤が残っていたので、とりあえずそれを飲んでおいた。

果たして効果があったのかは分からないが、大事に至らず完治した。

 

マルソウダを食べる場合は加熱推奨、丸ごと1尾は愚か、食べる量も少量にとどめておくのが吉である。

他の赤身でも発症する場合はあるが、中でもマルソウダが非常に確率が高いため、特に気をつけるべき魚である。

しかし美味しい魚なので、摂取する量を心掛け、使わない分は早めに冷凍しておくと良いでしょう。

 

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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