2025年の初物サンマは贅沢に11入で

こんにちは、夢海です🐟️

 

待ちに待った初漁!

8月中旬、市場が盆休みに入る頃、棒受網船の出漁のニュースが流れ込んできた。

これは盆明け、正しくは盆最中の土曜日の開市に合わせ、初物が上場してくるのではないかと期待を膨らませていた。

 

土曜日、市場を歩き回る。

盆の真っ只中ということもあり、漁師、荷主、運送に至るまで、ポツポツと休まんでいるところが目立つ。

そのせいか、鮮魚はほぼない状況で、高いものでも飛ぶように売れている。

 

そんな中、あったあった!と見つけて喜ぶのは勿論サンマである。

7月に流し網漁のものが既にやってきているためシーズンで全くの初めて、ではないものの、主流である棒受網の初物に変わりはない。

しかも喜ぶべき点が、サイズが昨年に比べて大きいのである。

 

記憶する中では、2kgの箱で20入(単純計算で1尾100g)、のものから、大きくとも14入とかであったのが昨年、だったと記憶している。

ところが今年は一番小さいもので16入、多いのが12入と、明らかに昨年よりも型がいいのである。

しかも虫食いの跡が少ない。

 

そんな中、どれを買おうかと周りに周った結果、11入という特大サイズを買うのではなく、頂く。

「いやいや、流石に受け取れないっす。」と断る素振りは見せるものの、久しぶりのまともなサンマを見てヨダレを垂らしているのを見透かしているかのような様子で、「いいよ、持っていけよ〜」と促される。

連休に入るため、休み明けに箱を開けて使い物になってないと、確かに可哀想だ。

 

なんて言い聞かせ、お言葉に甘える。

 

そうして久しぶりに対面したサンマがこちら!

 

身は厚いし、背もしっかり盛り上がっている。

昨年の秋は、値段のあまりこのような個体は指を咥えて眺めることしかできなかった。

とはいうものの、昨年12月頃に日本海の大きい個体は食べている。

 

初めての日本海産サンマは2年魚

が、これは産卵前で十分に成熟した卵を抱えており、脂も殆ど無かったものだ。

身を触ってもやたらに硬かったのを覚えている。

こちらは柔らかく、秋のサンマだなという事が良くわかる。

 

有り難い事に頂いた2尾を持ち帰り、その日のうちに刺身に仕込んでしまう。

 

さて、食べる前に計測から。

今回のものは31.4cm191gと、33.4cm165gであった。

昨年の初物よりもうんとデカい。

 

決して大げさな表現でなく、ボールペンとマッキーを並べたような感じなのだ。

 

 

サンマの料理

サンマの刺身

今シーズン初ものは塩焼きでなく、刺身でいってみた。

実家に帰るタイミングという事もあったので、家で柵にしてから真空し、よく冷やしたまま家族に振る舞う。

1尾をそのまま生で切りつけ、1尾は炙りにする。

 

さて、こちらが何年ぶりとなるのか分からないサンマのお刺身である。

いや、サンマの刺身は昨年も食べたし、なんなら日本海の抱卵個体という珍しいものも食べている。

 

しかしそれらでは遥かに及ばない滑らかな舌触りと、コクのある風味。

昨年は脂がないからサンマの味がハッキリしているね。なんて言い訳をしていたが、この脂が美味さをグンと引き上げているのは間違いなし。

このとろける感じ、これだよこれこれ。

 

サンマの炙りは本当に何年ぶりかのもの。

 

昨年のものは炙る気になれなかったし、冷凍品で炙ったようなものもあり、仕事柄試食で食べたけど人工的なアミノ酸で味付けされたものであって、残念ながらサンマの素の味ではない。

いざ、久しぶりのサンマを口にすると、なんとなく儚さを感じてしまう。

濃いんだけど、淡さの混じるような口どけである。

 

家族や親戚も、うまいうまいと喜んでくれた。

折角ならば塩焼きも提供するべきだった。なんて思うが、今年の値段ならば1回は買っても良いと妥協できそうだ。

 

 

あとがき

だいぶ書くのが遅れてしまったが、今年はこの後も安定して大きいものが入ってきている。

ここ何年もサンマを食べていない、という方はきっと少なくはないと思う。

今年こそは、一度食べてみる価値、大いにあります。

 

ライター紹介

副管理人:夢海 未利用魚の有効活用方を探して、様々な魚種を食べて美味しく食べられる方法を研究しております。今まで550種以上の魚類を食べてきました。変わった魚の食べ方を中心に公開させて頂きます。どうぞよろしくお願いします! Twitter: @YUMEUMI27 ブログ: 夢海のまったり魚日記

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